東北大学知財セミナー(第29~33回)のお知らせ

9~11月の第25~28回に引き続きまして、12~2月に以下の第29~33回の東北大学知財セミナーを開催します。
知財にご興味のある方は、ぜひ情報収集の場としてご活用ください。

【セミナー申込サイト】
第29回 12/20 【2022年知財関連ニュースから学ぶ知財の最前線
第30回  1/13  【進歩性の審査基準のポイント解説
第31回  1/13  【進歩性の全論点(+各論点毎のポイント整理、他の特許要件との関係、諸外国移行を踏まえた出願戦略)
第32回  2/1  【事件から見えて来る秘密管理性の課題/営業秘密管理の基本事項と組織に求められる具体的な対策
第33回  2/21  【データの戦略的利活用と知財戦略
※ オンラインで実施します(無料)。
※ お申し込みは、開催日の2日前まで可能です。申込方法はこちらでご確認ください。
※ 第29~33回は、セミナーの様子を録画したものを、数日間、参加申込をいただいた方に限定公開します(見逃し配信)。
ただし、機器の状態により適切に録画ができなかった場合等において、見逃し配信を中止することがありますので、ご了承願います。

【セミナーの日時・講師・内容】
◎第29回 2022年12月20日(火)15:00-16:30
「2022年知財関連ニュースから学ぶ知財の最前線」
講師:東北大学研究推進・支援機構URAセンタ- 稲穂 健市 特任教授(首席リサーチ・アドミニストレーター)
概要:ネットから一般メディアにまで広がった「ゆっくり茶番劇」商標登録騒動を筆頭に、椎名林檎グッズ「ヘルプマーク」類似騒動、ドワンゴ対FC2の「越境」特許侵害訴訟、JASRAC対音楽教室の著作権訴訟最高裁判決、画像生成AIの高度化とその急速な広がりなど、2022年も多くの知財関連ニュースが世間を騒がせました。これら最新の事例に触れながら知的財産の今後について考える機会にしたいと考えています。

◎第30回 2023年1月13日(金)13:15-14:15
「進歩性の審査基準のポイント解説」
講師:東北大学大学院法学研究科 戸次 一夫 教授
概要:特許要件のひとつである「進歩性」の有無の判断には、当業者が「容易」になし得たか否かという法的評価を伴いますが、特許法には判断手順や考慮要素についての規定がありません。そのため、進歩性判断の実務を理解するためには、特許・実用新案審査基準の理解が欠かせません。今回は、そのポイントを1時間で解説します。(進歩性の論点に関する第31回東北大学知財セミナーへの導入として、ご活用ください。)

◎第31回 2023年1月13日(金)15:00-16:30
「進歩性の全論点(+各論点毎のポイント整理、他の特許要件との関係、諸外国移行を踏まえた出願戦略)」
講師:中村合同特許法律事務所 高石 秀樹 弁護士
概要:進歩性については、多くの論点があり、裁判例が蓄積している。本研修は、特許裁判例を全件チェックし、書籍『特許裁判例事典(第3版)』を執筆した講師が、進歩性に関する全論点を網羅的に検討し尽すとともに、特許法上の他の論点との相同性も検討し、更には各論点についての諸外国との対比の観点も踏まえて、特許実務の用に供することを目的とする。

◎第32回 2023年2月1日(水)15:00-16:30
「事件から見えて来る秘密管理性の課題/営業秘密管理の基本事項と組織に求められる具体的な対策」
講師:警察庁生活安全局 大野 則幸 生活経済対策管理官付 不正商品係長
   独立行政法人 工業所有権情報・研究所(INPIT)  小原 荘平 知財戦略アドバイザー
概要:管理レベルを上げることによって企業秘密を、不正競争防止法で規定されている営業秘密として守ることができます。図面、製造ノウハウ、顧客名簿などは、営業秘密として守るべき情報です。
警察庁からは、警察が検挙した実際の事例を踏まえ、漏洩事故が起きた際の営業秘密侵害事犯の立証ポイント、秘密管理措置や営業秘密侵害事犯発生時の対処要領について説明するとともに、INPITからは、日常的に、企業の現場で秘密管理を指導している知的戦略アドバイザーが、これまでの経験に基づき、権利化と秘匿化、営業秘密管理の重要事項、管理体制構築実務に関する重要ポイントを解説します。

◎第33回 2023年2月21日(火)15:00-16:30
「データの戦略的利活用と知財戦略」
講師:iCraft法律事務所 内田 誠 弁護士・弁理士
概要:データに関して法的に誤った理解を前提とする契約がまだまだ散見されています。そこで、データの取扱いに関する契約の具体的な条項を踏まえて、正しいデータ法務をご説明させて頂きます。加えて、具体的なデータの利活用スキーム(データプラットフォーム)をご紹介し、そのスキームに含まれる法的な論点や知財戦略もご説明させて頂きます。

【参加資格・参加可能人数】
知的財産に興味のある方ならどなたでもご参加いただけます。 申込順に300名(予定)までご参加可能です。

【使用するオンライン会議システム】
Microsoft Teams(Teamsのアプリをダウンロードしていなくても参加可能です。)を予定。

【企画・司会】
国立大学法人東北大学大学院法学研究科 戸次

【主催】
国立大学法人東北大学産学連携機構

【後援】
一般社団法人宮城県発明協会

* 本セミナーは、公益社団法人KDDI財団の2022年度社会的・文化的諸活動助成を受けて実施しています。

【ご参考】
過去のセミナーの概要については、東北大学産学連携機構のホームページをご参照ください。


【問い合わせ先】
東北大学 産学連携機構企画室 特任教授 神山 shigeki.kamiyama.b8★tohoku.ac.jp
東北大学 法学研究科 教授 戸次(べっき) kazuo.bekki.d7★tohoku.ac.jp
(★を@に変えて送信して下さい)